自然と環境 

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一本の木の昆虫

国立科学博物館  動物研究部 野村 周平 
 「熱帯雨林の一本の木には、いったいどれほどの昆虫がすんでいるのか?」というのは、地球上の生物多様性を知る上での興味深いテーマです。このことを知るために、2003年に私たちは調査を行いました。アジア熱帯の国、マレーシアのエンダウ=ロンピン自然保護区において、高さ約50mのマメ科の樹木をターゲットとし、その樹冠部(樹木上部の枝葉が茂っている部分)に殺虫剤を吹き付けて、落下する昆虫やクモ類を採集しました。半年以上かかって分別、分類を行った結果、1,700種以上、12,000個体以上の昆虫およびクモ類が見いだされました。このような調査を「フォギング」といいます。採集された標本やフォギング調査の映像は地球館1F多様性フロアに展示してあります。
http://www.kahaku.go.jp/research/researcher/researcher.php?d=nomura
出典:科博メールマガジン第338号