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長良川河口堰、開門調査5年以上に…報告書原案

 長良川河口堰(三重県桑名市)の「開門調査」の手法などを検討している愛知県の専門委員会は12日、塩害の可能性を事前に検証する必要があるとして、前回会合(今月1日)の報告書原案で「1年以上」とした調査期間を、「1〜2年の予備調査、5年以上の開門調査」に変更した。
 次回21日の会合で報告書案をまとめる方針だが、委員会内では「開門が遅れれば、それだけ環境が悪化する」と、早期の本格調査を求める声も根強い。
 専門委員会によると、予備調査では、川の水量が豊富な時や渇水期などに一定期間、開門して、堰上流で塩分濃度などを測り、海水がどれだけ遡るのかを検証する。その上で、堰上流で取水する農業用水に海水が混じる「塩害」が発生しないと確認されれば、少なくとも5年以上、ゲートを開けて本格調査をするという。2011年9月13日 読売新聞