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トキの幼鳥、群れで行動

 佐渡市の野生下で38年ぶりに巣立ったトキの幼鳥は、親鳥やほかの成鳥を含め10羽程度の群れで行動したり、自力で餌を取ったりしている。行動範囲も広がっており、環境省は29日、「自立に近づいている」との見方を示した。一時行方不明になった幼鳥のDNAを分析した結果、雌だったことも29日分かった。ことし野生下で生まれたトキの雌雄判別は初めて。

 同省によると、5月25〜27日に巣立ちが確認された幼鳥3羽は、ねぐらの営巣林から2キロほど離れた場所で、親鳥やほかの成鳥を含め10羽で餌を探す様子などが観察されている。頻繁に自力で餌を取り、親鳥からの給餌はしばらく見られないという。
新潟日報2012年6月29日