廃棄される食品を「発酵の力」でリサイクル!! 肥料・飼料・バイオ燃料に
小泉武夫・食・マガジン 2016-07-07
微生物の作用を巧く利用して人間生活を豊かにするのが「発酵」です。その利用は食品に限りません。環境の分野では、活性汚泥法やメタン発酵といった廃水の処理が行
われ、生ごみを発酵させて得た堆肥で農作物を作る農家も増えてきました。発酵は、人間にとって重要な課題の解決策となる大きな力を秘めているのです。
現在日本では、年間約1700万tの食品廃棄物が排出されるといわれています。国内生産及び輸入を合わせた食料(年間約8400万t)の2割に当たる、膨大な量です。多くの食品廃棄物や家庭の生ごみは焼却処理されますが、コストがかかり、排出される二酸化炭素による地球温暖化の促進なども危惧されます。
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